2021/5/6  倉俣史朗 【SAMBA-M (サンバM)】 復刻版 発売のお知らせ

20世紀を代表するデザイナーの一人、倉俣史朗 (1934〜1991年) の幻の名品【SAMBA-M】を復刻し、販売します。2021年7月15日一般発売開始、販売価格 29,700円(税込)。

 

SAMBA-Mは、当時の最新テクノロジーであった赤色発光ダイオードをワイングラス型のガラスで包んだオブジエで、1988年に東京、パリ、ミラノを巡回した展覧会「IN-SPIRATION」でお披露目されました。同展は、既存の概念にとらわれない新しい照明デザインを提案する、国内外の20組以上の若いクリエイターが招かれ、まだ無名だったロン・アラッド、ザッハ・ハディドなども参加していました。倉俣氏は、展覧会の監修・会場構成を担当するとともに自らもSAMBA-Mを出品しました。自らオープニングパーティーでシャンパンを注いで赤く点灯させゲストを驚かせたというエピソードも残っています。

 

SAMBA-Mの復刻は、倉俣の没後30年にあたる2021年に向けて、クラマタデザイン事務所監修のもと、ギャラリー田村ジョーの企画によりプロジェクトがスタートしました。そして、現存する図面や現品をもとにアンビエンテックがダブルウォールガラスや充電仕様への改良を加えて実現いたしました。

 

SAMBA-M消灯時と点灯時 

ダブルウォールガラスの二重構造を応用し、器と電気部品を一体化

 

 【SAMBA-M製品仕様】

 

<Profile>

倉俣史朗(1934~1991年)

倉俣史朗は、20世紀の日本で最も重要なデザイナーである。彼の、西洋のデザインとも日本の伝統的なそれとも大きく異なる独自のスタイルが、後のデザイン界に与えた影響は計り知れない。倉俣は、空間と家具デザインを中心に、1960年代半ばから亡くなる1991年まで活動している。手がけた空間の大半は店舗で、現存するものはごく僅か。全世界で109店のイッセイミヤケのブティックを手がけている。
一方家具や照明は、シュールレアリズムや現代美術からの影響が強く、浮遊感、透明性、儚さ、独特の素材使いなどが大きな特徴。効率やマーケティングを重視した現代に多いデザインとは対極にある。イタリアのカッペリーニ社などから家具も発売されているが、大量生産に向かないアートとプロダクトの中間の存在が殆どである。
代表作は、エキスパンド・メタルを溶接で繋いだ 「How High the Moon」や、透明なアクリルの中に、バラの造花を封じ込めた 「ミス・ブランチ」 。どちらも高い職人の技術が用いられているが、そうした痕跡を残さないのが倉俣流だ。エットレ・ソットサス率いるメンフィスの活動にも参加している。
また、パリのポンピドーセンター、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) 、バーゼルのヴィトラ・デザイン・ミュージアム、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など世界の主要な美術館で、彼の手掛けた家具・照明がパーマネントコレクションとして収蔵されている。

倉俣史朗 代表作の一つ【ミス・ブランチ】 

 

ギャラリー田村ジョー

会長の田村昌紀(株式会社センプレデザイン会長)と、ジョースズキ(デザインプロデューサー・文筆家)が共同で運営するデザインギャラリー。倉俣の代表作であるHow High the Moonなどの復刻・販売を行う。SAMBA-Mは、同ギャラリーの企画のひとつ。

田村昌紀は、実業家の父親、デザイナーの母親のもとに生まれ、自身も経営とデザイナーの二つの顔を持つ。アメリカのクランブルック・アカデミーで学び、帰国後は日本のインテリア界に新風を吹き込む。ライフスタイルショップ、センプレデザインは自身のセレクトにより、才能ある若手デザイナーのプロダクトが、日本で最初に販売されるケースも多い。
ジョースズキは、国際的な機関投資家からの転身。海外デザイナーや家具メーカーの社長インタビューを得意とし、著書『名作家具のヒミツ』はamazonでジャンル1位を獲得。海外デザイナーとのモノ作り、イベントを主催するなど、行動するジャーナリストでもある。美術品収集歴は35年以上で、美術・東京オペラシティアートギャラリーの立ち上げに関わったこともある。