Philosophy
“灯り”は松明、蝋燭、オイルランプのように、もともとコードがありませんでした。
コンセントから電力が供給されるようになり、電球や蛍光灯を大光量で使用できる照明が生まれました。そして、LED技術により照明はより省エネで明るく、さらには、明るさ、光色、動きなどを自由にコントロールすることもできるようになったことで、利便性は益々向上しています。
しかし、これらの技術は使い方を誤ると、無意識に不快な空間を作り出してしまう諸刃の剣です。
かつて蛍光灯やLEDが登場する前、温かみのある白熱電球、もっと言えば火を光源として使っていた頃、不便さはあったものの、その灯りが醸し出す雰囲気は非常に上質で、現在でも教会や寺院など厳かな時間が流れる場所、特別なディナーなどの場でも感じることができます。
アンビエンテックは、この元来の灯りの使い方を再び想起させるようなプロダクトを、最新の技術で生み出しています。
私たちは便利で安価なものを作るメーカーではありません。
長く愛用し、大切に使い続けてもらうためにプロダクトは、そしてブランドはどうあるべきかを常に考え、それを具現化し続けます。
そのために私たちがプロダクトを生み出すことにおいて大切にしているのは、独創的で美しいデザインと、手で触れた時の質感や重量感です。
軽さや手ごろさを追求し、消費されることを前提とした大量生産品とは対照的な立ち位置にいます。
アンビエンテックのプロダクトは、修理・部品交換が可能であることを前提に設計され、素材の持つ魅力を最大限に生かしながら、時には、手作業によってでしか実現できない加工が施されます。そして、年間2,000~3,000個を生産、10年以上販売し続け、かつ生涯修理サポートを約束することができる。
これらのアプローチの組み合わせは、アンビエンテックが目指す独自のエッセンスを体現しています。
私たちの目標は、このエッセンスに共感してくださる方々に質の高いプロダクトを届け、使い続けてもらえるようにサポートをしていく、その循環を世界中に展開していくことです。
About
アンビエンテックは2009年に設立された日本のポータブル照明のブランド。
独自のLEDモジュール開発や高度なバッテリー制御技術と丁寧な素材選び、そして優美で詩的な美学とが組み合わさることで、製品は現代的なアイコンとなっています。
高度なクラフトマンシップの賜物である卓越した精度で作られた製品は、国際的にも他のメーカーの追随を許していません。この妥協のない配慮は、アフターサービスにおいても反映されており、バッテリー交換などメンテナンスや修理対応など、ユーザーが末永く愛用できる体制をつくりあげています。
アンビエンテックのポータブル照明は、必要に応じて調整できる光の質へのこだわりと、常に人の感性を中心に据えた多感覚的なアプローチにより、国際的なデザイン文化において重要な位置を占めています。
そのため、バスルームを含む住宅などのパーソナルな空間、オフィス内のダイナミックな空間、そしてホスピタリティ、コントラクト、アウトドアなどのパブリックで多機能な空間など、あらゆる環境に適しています。さらに日中の消灯時でも、製品は美しいオブジェとして空間の中で調和します。
アンビエンテックは日本だけでなくイタリア、ヨーロッパ、北米のデザインと建築にも根付いています。その証拠に、倉俣史朗、田村奈穂、吉添裕人、エリーザ・オッシノ、大城健作、松山祥樹、小関隆一などの国際的に活躍するデザイナーたちにより、独創的で象徴的な製品を生み出し続けています。
また、国際的なフレグランスブランドのFUEGUIA 1833、イタリアのPorro、Rossana Orlandi Gallery、ADI Design Museum、Triennale di Milanoなど、様々なジャンルのブランド、小売店、文化施設とのコラボレーションを行っており、ライフスタイルブランドとして、照明の枠にとらわれない展開を続けています。